インデックス医です。
前回のハイパー・ハイポ論争と少しかぶりますが、医学生にとって非常に重要な初期研修のマッチング先の選び方の話です。
初期臨床研修マッチングはたった2年とはいえ、医師として始まりの重要な期間です。
2年間で自分が何を得たいかだけでなく、その先の後期研修も見据えた病院選びが必要になります。
将来的に医局に属するかどうかはともかく、ほとんどの臨床研修医が後期研修に進むのでその前提で話をすすめます。
後期研修でどの病院の何科に進むかが決まっていれば、その病院、もしくは近くの関連病院で研修するのが一番いいと思います。後期研修のマッチングは初期研修と比較して、より狭いコミュニティの中に入ることになるので、つながりを作りやすい環境にいくのがベターでしょう。
しかし、後期研修で何をしたいのか決まっていない医学生のほうが多数派だと思います。
その場合は何を指標に初期研修先を選べば良いのか、私が病院見学した際に聞くことにしていたのは以下です。
・給与が公表されている額と実際の額に大きな乖離がないか
・当直は月に何回で、変更は可能なのか
・当直明けに帰れるのか、通常業務か
・病院独自で必修とされている領域はあるか
・自由選択で選べる科、病院の豊富さ
・時間外業務はきちんと給与として払ってもらえるのか
最初から給与や時間外手当の話ばかりすると、研修医からも嫌な目で見られる可能性はありますので、世間話で打ち解けてからが良いとは思いますが、上記項目を確認しておけば自身の希望と大きく外れない病院が選べると思います。
もちろんマッチングの筆記試験や面接などに関する情報も聞いておきましょう。
マッチングに限らず、進路選びで重要なのは自分がどういう道を進みたいかを明確にすることです。 ハイパーでもハイポでも、ただ初期研修を終えるだけでもなんでもいいので、自分でそこをはっきりさせることに意味があります。
次回は初期研修をした方が良いのか、ということを考えていきます。ちなみに初期研修を終えることを、私は医師免許のアクティベーションと呼んでいます。どなかかのブログでそんな書き方をされていて、気に入ったので使わさせていただいています。アクティベーションの意味も含めて次回解説します。
コメント