医学生のための資産形成入門 基礎知識編 ⑭インデックス投資を始める前に知っておきたい制度

医学生のための資産形成入門

 インデックス医です。

 前回までの記事で少しはインデックス投資に興味を持っていただけたでしょうか。

 本日はインデックス投資を始める前に知っておいてほしい制度を紹介します。

 みなさん名前くらいは聞いたことがあると思いますので、知ってるよっていう方は読み飛ばしてもらって良いです。

積立NISAとiDeCo

 紹介するのは表題の通り、積立NISA(つみたてニーサ)とiDeCoです。

 どちらも国が投資を推奨し、自分で自分の年金を作ってください、というような意図で作られています。

 ということは、年金制度が崩壊して年金がもらえなくなる? と感じる方もいるかも知れませんが安心してください。
 ニュースで不安を煽るようなものは多いですが、日本の年金制度は非常に良く出来ていて、そう簡単に崩壊するようなものではありません

 少し話がそれましたが、積立NISAとiDeCoはともに国が投資に対して税金を優遇してくれる制度です。

 NISAは、(無印)NISA、積立NISA,ジュニアNISAと3種類あり、(無印)NISAか積立NISAのどちらかを選ぶことになります。ジュニアNISAは子供用の制度となります。

 個別株投資をするのであれば、(無印)NISAインデックス投資をするのであれば、積立NISAを選ぶとよいです。

 積立NISAの場合、年間40万円を20年間(計800万円)運用することができ、この20年間で得た利益は全て非課税(税金がかからない)となります。

 例えば、毎年40万円を年間5%で運用すると、20年後には1370万円(元本800万+利息570万)となります。つまり、570万円が利益となり、普通はこれに20%分の税金がかかりますが、積立NISAで運用している分は非課税なので、実質100万円以上得することになります。

 非課税というのは非常に大きなメリットですよね。

 iDeCo(個人型確定拠出年金)同様に運用益が非課税となりますが、加えてさらに大きなメリットがあります。

 それは、iDeCoに対する投資額分が全て所得控除になるのです。

 控除というのは、ここでは簡単に所得税などの税金の計算から除くという意味で使います。年収1000万の人が100万円分の控除があると、税金の計算は年収900万円の人と同じになるということです。(厳密には控除にはいろいろありますが、説明のために簡単にさせてください)

 簡単にまとめると、積立NISAとiDeCoは税金がかからない投資制度で、iDeCoは投資額が控除になるので、自分の払う税金が減る、ということです。

 次回、それぞれについてもう少し詳しく解説します。

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