インデックス投資の種銭を貯めるために社会の仕組みを知ろう

資産形成

インデックス投資を推奨するこのブログでは、投資に関する知識はもちろんですが、お金全般について、大きな損をしないための知識も発信していきたいと考えています。

社会の仕組みを知らない、いわゆる情弱と呼ばれてしまう方に属していると、いくら頑張って働いても貯金が貯まらないなんてことになりかねません。まずは情弱を抜け出し、お金が貯まるような生活をすることです。そのためにはある程度社会の仕組みを理解していることが必要になります。

社会の仕組みと言ってもあらゆる分野の専門家のような知識が必要なのではなく、ざっくりとした知識があれば大丈夫です。何か得をするというよりは、損をしない、というような意識で学んでいきましょう。

お金に関わる社会の仕組みというものの中で、あらゆる人に関係しており、かつ誰でも聞いたことがあるもの、その代表が税金でしょう。税金と言っても、消費税、所得税、住民税、社会保険料など様々なものがありますが、それがいったいどのような仕組みで私達の懐から徴収されているのか考えたことはあるでしょうか。

例えば、所得税が累進課税である、というのは聞いたことがある方も多いでしょう。

以下が所得税の税率になります。  

(参考:国税庁ホームページ

累進課税の仕組みを知らないと、この表をみて、年収が330万円と331万円の方の実際の手取りは

年収330万の場合→330万×10%=33万 手取りは330万−33万=297万

年収331万の場合→331万×20%=66.2万 手取り331万−66.2万=約265万

このように計算してしまう方もいるかもしれませんが、そんなはずありませんよね?

年収が高い人のほうが手取りが少なくなるなんて、いくら国が税金を徴収したくてもこんな仕組みでは誰も働かなくなってしましますし、そうなると最終的に日本全体が衰退してしまうわけです。

実際は、累進課税というのは最初の195万までが5%、195万〜330万までが10%、330万〜695万までが20%と、ある金額を超えた部分にだけ高い税率が課せられるようになっています。

ですので、

年収330万の場合
→195万×5%+(330万−195万)×10%=23.25万 手取り330万−23.25万=306.75万

年収331万の場合
→195万×5%+(330万−195万)+(331万−330万)×20%=23.45万 手取り331万−23.45万=307.55万

これが正確な所得税、手取りの額になります。

この煩わしい計算を楽にしてくれるのが、表の1番右の控除額です。

330万円の年収の場合、330万×10%を年収から引き、そこにこの控除額を足すことで手取りが正確に計算できるようになっています。 330万−(330万×10%)+9.75万=306.75万
このように簡単に計算できてしまいます。これはどの税率でも年収に対応した列の控除額を利用すれば計算できますので、こちらで計算するのが早いでしょう。

さて、この所得税を少ないと思った方もいるかもしれませんが、実際に給与をもらった時にはここから住民税や社会保険料なども引かれていますので、手取りはさらに少なくなります。

このような税金の話をこれから少しずつ解説していければと思います。

また、このような税金の話などをストーリー形式で簡潔にまとめられている本がこちらです。
半日あれば読めると思いますので、昼休みなど空いた時間に読むといいかもしれません


サイフの穴をふさぐには? 学校も会社も教えてくれない税とお金と社会の真実 [ オロゴン ]

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